目指すはでたらめ

私の大好きな映像作家のひとりに

ミシェルゴンドリーがいます。

彼の『恋愛睡眠のすすめ』という映画の中で、

「でたらめに作るのは難しい。油断していると秩序ができる」

そんなことを、さらっと言う場面があります。

（正確なセリフではなくごめんなさい）

すごーく、わかります。

ラフにハサミでちょきちょき、

無造作に切ったつもりのこのモビールも、

できあがってみると「自分らしい」秩序が

見え隠れしてしまいました。

それを個性と呼ぶこともできるけれど、

自分が意図したものでない場合は、

なかなか素直に喜べなかったりも……。

思わず納得してしまう内容でした。

そもそも、でたらめに作ろうとしていること自体、

「自分らしさ」だったりもするのかな？

そう考えると、秩序も悪いことではないようですね。

なんというか……大人の証みたい。

ただ、自分のイメージを大きく超える作品を

一度は作ってみたいなぁと思う今日この頃です。

……でたらめって、

無秩序すぎると稚拙な印象と紙一重だったりも？

逆に計算されすぎたでたらめは、作品から

あざとさを感じちゃう。

ほどほどのバランスが大事ですね。

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